芋煮|何入れたって、テキトウに作ったって美味しい
芋煮との出会い
みなさん、芋煮ってご存知でしょうか?
私は5年前ぐらいに知って、その存在にびっくりしました
具材としては豚汁の具に里芋を入れたぐらいの感覚なんですが(失礼)、わざわざ「芋煮」という名前がついており
さらに東北地方では河川敷などでそれを囲んで「芋煮会」というものをするというのです!
大袈裟かもしれませんが、BBQより芋煮会、芋煮のために会が開催されると聞き、なんと高尚な立ち位置なんだろうと今でも思っています
山形県の芋煮は牛肉が入っていて醤油ベース、宮城県仙台だと豚肉が入っていて仙台味噌ベースと地方によって入れる具材・調味料が異なります
仙台出身の夫からすると
「豚肉が入っていて醤油ベースだったりしても良いし、何を入れたって良いんだよ。それが芋煮のいいところ」とのこと
なるほど納得
厳格なレシピが存在せず、簡単にその時期の食材で作れるから広まったのでしょうか(勝手な推測)
芋煮をつくる
テキトウに芋煮を作っていこうと思います
まず、里芋の真ん中に切れ目を一周いれる
里芋が浸るくらいの水を入れて、15分程度茹でる
そうすると、切れ目からツルッと皮が剥ける
里芋の皮を剥くのが苦手なので、私はいつもこの方法でやっています
具材はそのときあるもの
今回は豚バラ・ごぼう・大根・人参・こんにゃく・白ネギにしました
豚汁をつくる方法で途中までつくり、今回は山形県風の醤油ベースの味つけにしました
入れるものはみりん・酒・醤油
砂糖・酒・醤油=3:2:5の割合で入れると美味しいのですが、こちらも美味しければ大丈夫
完成!
根菜をたくさん採れて、おかずの一品にもなります
この日は、鶏肉と大根の煮物・新米と一緒にいただきました
芋煮の歴史
山形県の芋煮
「芋煮」の発祥は古く、1600年代半ば
当時、最上川舟運の終点だったといわれる中山町長崎付近は、上方から酒田経由で運ばれてきた荷物の引取がおこなわれる場所だった。しかし、当時は舟が到着したことを知らせる通信手段がなかったため、舟の船頭たちは荷受人が現れるまで何日も待たされることがあり、退屈をしのぐために河原で鍋を囲んで宴を開いていたという。
船着場の近くに里芋の名産地・小塩集落があったため、手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを鍋で煮て食べていたそう。
宮城県仙台の芋煮
昭和40年代、広瀬川沿いに河鹿荘かじかそうという旅館があり、その旅館の女将が山形県出身で、広瀬川で芋煮会を開催したのが始まりと言われています
※所説あります
食育 里芋の知識
里芋はでんぷんを多く含みますが、芋類の中では最もカロリーが低いです
100gあたりのカロリー
里芋(生)…58kcal
じゃがいも(生)…76kcal
さつまいも(生・皮むき)…134kcal
長いも(生)…65kcal
カリウムが芋類の中で最も高く、高血圧予防になります
その他にも高血圧予防・肥満予防の効果もあります
また、里芋に含まれる「粘膜質タンパク質」の代表的な効能は便秘予防やスタミナアップになります
里芋の食べ方
栄養を考えるのであれば、蒸して食べることがおすすめです
その他の加熱方法は、汁ものに入れて、汁から栄養を摂るのもいいですね
この季節里芋を使い、芋煮を作って免疫力アップしてください!